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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻8号

1987年07月発行

原著

眼瞼結膜より生じた悪性黒色腫の2例

著者: 金丸哲山1

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.637 - P.641

文献概要

 皮膚粘膜以外に発症した悪性黒色腫を経験することは皮膚科医にとってあまり多いことではない.今回,眼瞼結膜発症と思われる2例を経験する機会を得たのでここに報告する.症例1:82歳,男.急速に増大する右下限瞼の黒色腫瘤を主訴として当院眼科初診,同時に皮膚科併診となる.右眼球および瞼結膜に黒褐色で辺縁比較的明瞭な色素斑が存在し,瞼結膜には有茎性の小指頭大の腫瘤形成を認めた.悪性黒色腫の診断のもとに,DTIC・ACNU・vincristineの三者併用療法1クール修了後,姑息的に腫瘤基部切断術および断端部凍結療法を施行した.症例2:39歳,女.初診1カ月前に右眼球結膜の淡褐色色素沈着ならびに瞼結膜部の小結節に気付く.病理組織学的にlentigo maligna mela—nomaと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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