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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科41巻9号

1987年08月発行

文献概要

原著

家族性皮膚アミロイドーシス

著者: 川口博史1 黒沢伝枝1 増田智栄子1 中嶋弘1 亀田洋 早川律子2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室 2名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科

ページ範囲:P.671 - P.676

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 4世代15人に及ぶ家族性の皮膚アミロイドーシスを経験した.発端者は67歳男性で,初診約25年前より四肢に瘙痒性角化性丘疹が出現していた.組織学的,電顕的に真皮上層にアミロイドの沈着を認めた.全身性アミロイドーシスを疑わせる所見は認められなかった.当科を受診した8名の血縁者のうち7名にアミロイド苔癬があり,組織学的にアミロイドの沈着を認めた.家族性皮膚アミロイドーシスは諸外国で10家系,我国で4家系の報告があるのみで,我国において4世代に及ぶ家族歴が明らかにされたのは自験例が初めてと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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