icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻1号

1988年01月発行

文献概要

原著

Roseola Pigmentosaの2例

著者: 三上幸子1 三上英樹1 田崎理子1 橋本功1 石戸谷忻一2

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2石戸谷皮膚科医院

ページ範囲:P.63 - P.67

文献購入ページに移動
 Roseola pigmentosaの2症例を報告した.いずれも特徴的な臨床像を呈し,症例1では経過中,扁平苔癬様皮疹の出現をみた.組織学的に紅斑部は苔癬様組織反応,色素斑部は組織学的色素失調を呈し,また症例1の紅斑部における螢光抗体法直接法ではコロイド小体にIgM,C3,C4,fibrinogen,表皮真皮境界部にIgM,C3,fibrinogenの沈着をみた.これらの所見は本症が類似疾患であるashy dermatosis,lichen planus pigmentosus等と同一の範疇にあり,また扁平苔癬のvariantであるという考えを示唆するものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?