文献詳細
原著
文献概要
1歳11カ月の男児の汎発性膿疱性乾癬の症例を報告した.患者は生後間もなくよりステロイド外用剤を使用していたが,気管支炎が引き金となり全身に紅斑,膿疱が出現し,高熱が持続.各種治療に抵抗し体重も減少するためetretinateを使用したところ,急速に皮疹および全身状態の改善が見られた.しかし投与中,肝酵素の急速な上昇が見られたが,減量により速やかに正常化したため,投与が継続できた.自験例の問題点を中心に挙げながら,小児の汎発性膿疱性乾癬の治療,特にetretinateによる治療について述べる.
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