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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻10号

1988年10月発行

原著

小児の汎発性膿疱性乾癬

著者: 荒川謙三1 赤木理1 金本昭紀子1 大森祥夫1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.915 - P.920

文献概要

 1歳11カ月の男児の汎発性膿疱性乾癬の症例を報告した.患者は生後間もなくよりステロイド外用剤を使用していたが,気管支炎が引き金となり全身に紅斑,膿疱が出現し,高熱が持続.各種治療に抵抗し体重も減少するためetretinateを使用したところ,急速に皮疹および全身状態の改善が見られた.しかし投与中,肝酵素の急速な上昇が見られたが,減量により速やかに正常化したため,投与が継続できた.自験例の問題点を中心に挙げながら,小児の汎発性膿疱性乾癬の治療,特にetretinateによる治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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