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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻10号

1988年10月発行

原著

乾癬の液体窒素凍結療法

著者: 麻生和雄1

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.927 - P.931

文献概要

 乾癬局面性皮疹を綿球に浸した液体窒素で水疱が生ずるように数秒凍結した.乾癬20症例151局面で凍結療法後に73個(48%)の局面は1〜5カ月再発をみることなく皮疹が消失した.即ち5カ月以上18,3カ月以上25,2カ月以上20,1カ月以上10局面が寛解している.寛解局面は色素脱失と辺縁の色素沈着を残した.凍結療法の軽快局面は43個(28%),無効局面は35個(28%)である.凍結療法は,チガソン,メトトレキセート,PUVA療法,外用ステロイド療法の乾癬維持療法の併用療法として価値ある治療法と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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