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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻10号

1988年10月発行

原著

リンパ管腫—リンパ管造影による検討

著者: 浅野翔一1 宮崎孝夫1 相模成一郎1

所属機関: 1兵庫医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.957 - P.961

文献概要

 腰リンパ本幹系リンパ管の分布領域,即ち下肢や陰嚢にリンパ管腫の認められた患者6名に足背式リンパ管造影検査を施行した.その結果,リンパ管腫の種類(限局性リンパ管腫や海綿状リンパ管腫)の如何にかかわらず,全例でリンパ管腫病巣の存在する領域の集合リンパ管内に造影剤の残留が認められた.このことはリンパの排導遅延による管内リンパ鬱滞の存在を実証するものであり,このリンパ鬱滞がリンパ管腫と緊密な関係にあることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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