icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻11号

1988年11月発行

文献概要

原著

正中頸嚢胞

著者: 秋山真志1 宮川俊一1 仲弥1 原田敬之1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1067

文献購入ページに移動
 症例は30歳,男.3年前より頸部正中の腫瘤に気づいていたが放置.初診時,頸部正中に2.5×1.5cmの縦長,索状の表面常色,弾性硬の皮下腫瘤を認めた.正中頸嚢胞の診断にて,舌骨の一部を含め嚢腫摘出術を施行した.正中頸嚢胞は甲状舌管の遺残組織より生じる先天性頸部腫瘤であり,現在まで数多くの症例が報告されている.しかし,皮膚科領域での報告は比較的稀である.今回,著者らは最近10年間の文献報告例に自験例を加えた本症270例に対して臨床統計的検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?