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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻12号

1988年12月発行

原著

汎発性疣贅様皮疹で発症したLeser-Trélat徴候の1例

著者: 清水直也12 岡吉郎12 田島健三3 宮島武文4

所属機関: 1長岡赤十字病院皮膚科 2新潟大学医学部皮膚科学教室 3長岡赤十字病院外科 4長岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.1161 - P.1165

文献概要

 60歳の女性のLeser-Trélat徴候の1例を報告した.初診の約2カ月前より全身,特に四肢に瘙痒を伴う汎発性疣贅様皮疹が急激に多発した.内臓悪性腫瘍を疑い検索した結果,胃癌が発見された.胃亜全摘術施行後,瘙痒が消失し,疣贅様皮疹も徐々に縮小した.手術前後の皮疹を組織学的に検討した.過角化と表皮肥厚の程度に差を認めたが,基本的には同様で,鋸歯状の表皮肥厚,基底層の色素沈着の増強を認めた.リンパ球浸潤の程度は,腫瘍摘出の前後でその差を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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