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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻12号

1988年12月発行

原著

妊娠を契機に増大した悪性黒色腫の1例

著者: 八木沼健利1 小澤雅邦1 上出良一1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1167 - P.1169

文献概要

 妊娠を契機に増大した悪性黒色腫の1例を報告した.24歳,女性.約10年前に右耳前部の米粒大黒色斑に気づく,6年前の第1子妊娠時にやや拡大かつ軽度隆起した.さらに1年前の第2子妊娠中にも増大し15×10×15mmの易出血性有茎性黒色腫瘤となり近医で単純切除された,悪性黒色腫の病理組織診断にて当科紹介さる.治療として前回手術瘢痕を中心とした広範囲切除術およびリンパ節廓清術を施行したところ,右耳前部リンパ節に転移を認めpT3,N1,M0と診断.術後療法として化学療法および免疫療法を行い経過観察中である.本例を中心に悪性黒色腫と妊娠の関係について文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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