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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻3号

1988年03月発行

原著

放射線障害皮膚に多発した基底細胞上皮腫とPremalignant Fibroepithelial Tumor

著者: 高橋美千代1 森下美知子1 山口茂光1 永井透1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.209 - P.213

文献概要

 腹部の放射線照射野にsolid typeの基底細胞上皮腫(BCE)とpremalignantfibroepithelial tumor (PFT)が多発した1例を報告した.症例は73歳,女.28年前に子宮頸癌にて60Coの子宮腔内照射,子宮全摘術および術後外照射を施行された.5年程前より照射野内に黒褐色扁平隆起性皮疹および褐色斑が多発してきた.組織学的に前者は通常のsolid typeのBCE,後者はPinkusのPFTで,両者の移行像を示す皮疹も存在した.放射線照射とBCE,PFTについて述べ,自験例における免疫学的背景について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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