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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻4号

1988年04月発行

原著

肝内胆汁鬱滞型肝障害を合併したSweet病の1例

著者: 黒坂理文子1 権丙浩1 清水文子1 小野田進1 長村洋三1

所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.307 - P.312

文献概要

 肝内胆汁鬱滞型肝障害を合併したSweet病の1例を報告した.本邦におけるSweet病報告例は,296例を数え,肝障害の有無の記載されていた症例は66例であった.うち21例に肝障害を認めた.肝障害の型は,肝細胞障害型が2例,閉塞型は自験例を含め3例,混合型は1例の計6例で,他は型の記載は不明であった.本症例では,皮疹の消長と肝胆道系酵素値の正常化が一致した.肝障害の経過の記載の明らかな例のすべてにおいて,皮疹の改善とともに肝機能の正常化をみており,本症における肝障害は予後良好と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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