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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻4号

1988年04月発行

原著

Ofloxacinによる薬剤誘発性類天疱瘡の1例

著者: 藤本篤夫1 荒瀬誠治1 渡部泰守1 武田克之1

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.325 - P.328

文献概要

 線条体黒質変性症で長期間に亘り各種薬剤を投与されていた62歳,男に四肢を中心として胡桃大までの緊満性水疱が多発した.組織学的には表皮下水疱,また螢光抗体法直接法で基底膜部にIgG,C3の沈着がみられ,間接法では抗基底膜抗体が320倍陽性であった.皮疹の消長がofloxacin (OFLX)の投与,中止と関連するという臨床経過およびOFLXによるリンパ球幼若化試験陽性よりOFLXによって誘発された類天疱瘡と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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