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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

原著

両側腋窩Paget病を伴った外陰Paget病の1例

著者: 高槻覚1 田中友紀子1 大草康弘1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.397 - P.401

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 55歳,男性の両側腋窩Paget病を伴った外陰Paget病の1例を報告した,外陰部,左腋窩では臨床的に紅斑性病変を認めたが,右腋窩では淡い色素沈着のみであった.組織学的にはいずれにもPaget細胞を確認した.またCEA染色,レクチンDBA染色で,すべての病変に陽性を得た.電顕的にはsecretory cell, nonsecretory cellの両者が混在して認められた.両側腋窩Paget病を伴った外陰Paget病の本邦報告例20例を総括するとともに,外陰Paget病では腋窩病変に十分留意し積極的な生検が必要なことを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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