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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

原著

多発性Granular Cell Tumorの1例

著者: 山田耕次1 関根万里1 権丙浩1 小野田進1 長村洋三1 増谷衛1

所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.469 - P.475

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 35歳男性に生じた多発性granular cell tumorの1例を報告した.腫瘍は右前腕屈側,右手背,左肘頭,左肩,右臀,右下腿に計6個認められた.組織像はいずれも典型的で,酵素抗体法によるS−100蛋白染色では腫瘍細胞は陽性を示した,電顕的に,腫瘍細胞はライソゾーム様顆粒を豊富に含み,basal laminaで囲繞されているようにみえた.また,fibrous long spacing collagen (Luse body)やangulate body (PAS-stainedacicular body)とaxon様構造も存在していた.それらのことから,神経由来が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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