icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻6号

1988年06月発行

原著

くすぶり型ATLの1例

著者: 前田和男1 川村正昭1 倉増隆司1 前田香折1 阿久津裕1 堀越貴志1 高橋誠1

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.527 - P.532

文献概要

要約 83歳,女性.北海道出身.両親は徳島県出身.昭和47年頃より前腕に瘙痒を伴う紅斑が出現し,消褪を繰り返していた.昭和60年頃より紅皮症状態を呈し,しばしば不明熱を伴うようになった.初診時,躯幹から両下肢にかけ厚い鱗屑が付着する角化性紅斑局面を呈し,一部に出血斑を伴い,足底,爪には白癬菌感染を認めた.白血球数は11,000,異型リンパ球は4%,抗ATLA抗体陽性,一部に出血斑を伴う角化傾向が強い紅皮症,臨床経過,生検皮膚組織より,くすぶり型ATLと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら