icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻6号

1988年06月発行

原著

Warty Dyskeratomaの1例

著者: 安岐敏行1 阿曽三樹1 島雄周平1

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.533 - P.536

文献概要

 58歳,女性の頭部に生じたwarty dyskeratomaの再発例について報告した.組織所見では,嚢腫状構造とDarier病様変化が同一組織内で多発性に発生しており,ほかにsquamous eddy様構造なども認められた.免疫組織学的検査では,CEA, S−100蛋白,ヒト・パピローマウイルスは,いずれも陰性であった.またDACM染色では,SH基でcorps rondsの一部で強陽性,SS結合でcorps rondsにおいて陽性所見が得られ,いわゆる早期のSS化をみた.以上より,本症の発生起源として毛嚢由来が示唆され,細胞骨格をつくる蛋白の合成異常により,特異な角化様式が生じるものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら