文献詳細
原著
文献概要
発生部位として稀な外陰部に生じた基底細胞腫の3例を報告し,昭和40年から昭和61年までに本邦皮膚科領域で報告された48例について検討を加えた.その結果,基底細胞腫が外陰部に発生する頻度は低いこと,発生頻度や発生時平均年齢に性差がないこと,男性では陰嚢,女性では大陰唇に好発し,男女とも臨床上は結節潰瘍型や表在型,組織学的には充実型,表在型が多いこと,しばしば自覚症状として瘙痒を伴うこと,治療は外科的治療を確実に行うことが良いことなどが判った.
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