臨床皮膚科42巻7号

1988年07月発行

原著

Granuloma Inguinaleの1例

著者： 河野正恒¹ 原田晴美¹ 高田善雄¹ 川田陽弘¹ 斎木茂樹²

所属機関： ¹聖路加国際病院皮膚科 ²聖路加国際病院病理学科

ページ範囲：P.651 - P.656

　40歳男性のgranuloma inguinaleを経験し，病理組織学的にパラフィン標本にて，Warthin-Starry染色，ギムザ染色を用いてドノバン小体を証明し得た．本症は本邦においてはきわめて稀な性病であるため，臨床症状，組織学的細菌検索，治療などについて考察を加えた．