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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

原著

水疱性類天疱瘡に対するニコチン酸アミド大量療法—テトラサイクリンとの併用を行った4例についての検討

著者: 金本昭紀子1 赤木理1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.689 - P.694

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 4例の水疱性類天疱瘡患者にテトラサイクリンとともに,ニコチン酸アミドの大量療法を試みた.著効2例,やや有効2例.効果は約1週間で発現し,副作用として,2例に悪心,嘔吐,食欲不振がみられたが,テトラサイクリンによるものと思われた.著効の2例では,ニコチン酸アミドのみの内服継続にて経過良好で,主にニコチン酸アミドがその効果発現に与っているものと考えた.重篤な副作用のないニコチン酸アミドは,水疱性類天疱瘡に対して,今後とも試みる価値のある薬剤であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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