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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻8号

1988年08月発行

原著

多発性骨髄腫に伴う全身性アミロイドーシスの1例

著者: 松本和彦1 松井雅彦1 斎田俊明1 石田文宏2

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科学教室 2信州大学医学部第二内科学教室

ページ範囲:P.709 - P.712

文献概要

 70歳,女性.軽度の外力により全身に出血斑が生じるIgG (λ)型の多発性骨髄腫の患者.皮膚の生検組織像にて表皮下,血管壁,血管周囲,皮膚付属器周囲に多量のアミロイド物質を認め,骨髄腫に伴う全身性アミロイドーシスと診断した.自験例は多量のアミロイドの沈着の程度に比べ,出血斑以外に特別な皮疹は存在しなかった.皮疹を認めない多発性骨髄腫患者にもアミロイド物質の沈着が皮膚に証明される症例もあるのではないかと推論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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