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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻8号

1988年08月発行

原著

Congenital Constriction Band Syndromeの1例

著者: 赤坂俊英1 千葉純子1 昆宰市2

所属機関: 1岩手医科大学医学部皮膚科学教室 2八戸赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.721 - P.726

文献概要

 生後4日目,女児のcongenital constriction band syndrome(CCBS)の1例を報告した.左手II・III・IV・V指,右足I・II・III趾,左足I・II・III・IV趾,左足関節部に絞扼輪を認め,さらに指趾の自然切断,絞扼輪部の末梢指趾のリンパ浮腫,指趾の偏位,窓形成などの絞扼輪に付随する多彩な症状を示した.絞扼輪の深さはさまざまで,その組織像は,皮膚付属器の減少と真皮深層の膠原線維の束状の増生が認められ,表皮の萎縮を欠くことを除けば,瘢痕組織に類似していた.したがって,CCBSの病因は羊膜破綻による外因説を支持するものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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