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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻8号

1988年08月発行

文献概要

原著

Myiasisを伴ったケルスス禿瘡

著者: 近江正人12 田沼弘之1 荒井亮1 梅澤明1

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科学教室 2近江医院

ページ範囲:P.727 - P.731

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 5歳,男児.頭頂部の柔らかい隆起性病変に対し,近医にてステロイド軟膏による治療を受け,徐々に病巣が拡大.同時に膿汁分泌がみられ,圧痛,易抜毛性が著明となったため当科受診.膿汁,毛髪,鱗屑および病巣部皮膚の組織片の真菌培養にて,M. gypseumを証明し,ケルスス禿瘡と診断.グリセオフルビン内服による治療を開始.治療経過中(治療開始6日目)に同病巣よりクロバエ科キンバエ類のヒロズキンバエと思われるウジを排出.ケルスス禿瘡の病巣部の悪臭に引きつけられ,蝿が病巣周囲あるいは病巣を被うガーゼ上に産卵し発症したmyiasisと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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