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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻9号

1988年09月発行

原著

アフロクァロン(アロフト)による薬疹

著者: 山元真理子1

所属機関: 1山元医院皮膚科

ページ範囲:P.795 - P.799

文献概要

 筋弛緩剤であるアフロクァロン(商品名:アロフト)によると思われる薬疹の5例を報告した.内服3週間から4カ月後に発症し,臨床像は紅色丘疹,紅斑,多形紅斑様の浮腫状紅斑,扁平苔癬様と症例によって異なり一様ではなかったが,5例とも露出部,特に手背に好発していた.5例のうち3例は光線過敏が推測されたがアロフト錠剤末1%,5%ワセリンの光パッチテストは陰性であった.他の2例は光線とは関係なく発症し苔癬型組織反応を呈したが,このうち1例は上記抗原によるパッチテストが陽性であり,発症機序に遅延型過敏反応が関与していることが推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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