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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科42巻9号

1988年09月発行

原著

Cytophagic Histiocytic Panniculitis(Winkelmann)の1例

著者: 玉木宏幸1 益田俊樹1 荒田次郎1 弘井誠2 森木利昭2 原弘2 北川隆3 田口博国3 三好勇夫3

所属機関: 1高知医科大学皮膚科学教室 2高知医科大学第1病理学教室 3高知医科大学第3内科学教室

ページ範囲:P.815 - P.821

文献概要

 69歳,女性.発熱と皮下結節を主症状として発症し,汎血球減少症,出血傾向,肝脾腫,進行性肝機能障害を示し死亡した.初診時の皮下結節の病理組織学的所見は小葉性脂肪織炎の像であったが,剖検時には種々の臓器に著明な赤血球貧食性の組織球を認めた.電顕では,リンパ球,組織球に明らかな異型性は認められなかった.浸潤細胞のマーカー検査では,OKT 3,0KT 4,0KT 8,S-100蛋白は陰性であったが,lysozyme,α1-antitrypsin,α1-antichymotrypsinが陽性であった.以上より本症例をcytophagichistiocytic panniculitisと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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