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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻1号

1989年01月発行

原著

Naevus Naevocellularis Partim Lipomatodes—自験2例と教室例の検討

著者: 五味俊彦1 大草康弘1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.15 - P.19

文献概要

 47歳女性の鼻背部および28歳女性の両側頭部にみられたnaevus naevocel—lularis partim lipomatodesの2例を報告した.HE染色による光顕所見およびS−100蛋白染色の免疫組織学的検討により,母斑細胞母斑の組織中に認められた脂肪細胞様細胞は母斑細胞由来と考えられた.また自験例および当教室において母斑細胞母斑と診断された症例の合計150個について検討し,42個(28.0%)に脂肪細胞様細胞が認められた.年齢としては20歳以上に多く,臨床的には常色に近く,隆起度が高いものにこれが認められた.組織学的には殆どが真皮内母斑で,浸潤性構造を呈するものに多く認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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