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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻1号

1989年01月発行

文献概要

症例報告

前立腺由来と思われる転移性皮膚癌の1例

著者: 柴山律子1 徳橋至1 碇優子1 原本泉1 相原満里子1 下田祥由1 黒子幸一2 高桑俊文3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室 2聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室 3聖マリアンナ医科大学第二病理学教室

ページ範囲:P.69 - P.73

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 78歳,男.初診10カ月前より左水腎症および左尿管を取り囲む腫瘤を認めた.1カ月前に急激な腎機能低下を来し両側水腎症を呈し泌尿器科へ入院となった.同時期より左鼠径部の無症候性小結節に気付いた。転移性皮膚癌を疑い生検したところ,比較的低分化な腺癌の像を得た.前立腺からの転移を疑いneedle biopsyを施行した.高分化な腫瘍細胞と低分化な腫瘍細胞とが混在する腺癌であり,前立腺癌からの皮膚転移と診断した.転移性皮膚癌の中でも前立腺からのものは比較的少なく,ここに報告し文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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