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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻11号

1989年10月発行

今月の症例

ライム病の1例

著者: 橋本喜夫1 水元俊裕1 大熊憲崇2 宮本健司3

所属機関: 1旭川厚生病院皮膚科 2旭川医科大学皮膚科学教室 3旭川医科大学寄生虫教室

ページ範囲:P.1097 - P.1100

文献概要

 マダニ刺症に続発したライム病(41歳,女性)の1例を報告した.ダニが背部に咬着後数日してから遠心性に拡大する慢性遊走性紅斑(ECM)が出現し,38度台の発熱と頭痛,関節痛を伴った.血清学的検査でBorrelia burgdorferiに対する抗体が証明され,ライム病と診断した.ライム病の本邦における媒介者(vector)はIxodes persulcatus(シュルツェマダニ)であると報告されている.北海道におけるマダニの分布もシュルツェマダニが主体であり,今後北海道においてもライム病発症に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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