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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻11号

1989年10月発行

症例報告

抗SS-B抗体単独陽性を示した新生児エリテマトーデスの1例

著者: 小林都江1 桜岡浩一1 仲弥1 西川武二1 宮本伸子2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2練馬総合病院

ページ範囲:P.1119 - P.1123

文献概要

 生後70日,女児.SLEの疑いにて経過観察されている母親より生まれ,生下時より略全身に紅斑を認めた.血液学的検査にて,抗核抗体陽性.抗SS-A抗体陰性,抗SS-B抗体陽性.合併症として,血小板減少,肝機能障害を認めた.新生児エリテマトーデスと診断され,無治療にて経過観察したところ,1年の経過にてほとんどの皮疹は瘢痕を残さず消失した.新生児エリテマトーデスは,通常抗SS-A抗体との関連を強く示唆されているが,自験例は通常の二重免疫拡散法による検査で,抗SS-A抗体陰性,抗SS-B抗体陽性であり,稀と考えられ,既報告例と比較しその特徴について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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