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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻11号

1989年10月発行

症例報告

特異な臨床像を呈したMucha-Habermann病—環状散布疹に取り囲まれた巨大潰瘍を伴った1例

著者: 松村宜子1 佐々木由美子1 只木行啓1 六郷正和1 富田靖1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1141 - P.1144

文献概要

 54歳男性に発症したMucha-Habermann病の1例を報告した.皮疹は黒色痂皮を伴う最大径3cmまでの深い潰瘍および紅色丘疹で,顔面,手掌および足背を除くほぼ全身に多数認められた.病理組織学的にMucha-Habermann病と診断した.また経過中,潰瘍部周辺に環状に瘙痒性丘疹や紅斑も認められた.潰瘍が比較的大型で多発していた点,また経過中,環状紅斑の散布疹が認められた点が特異と思われ,その病態について若干の検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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