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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻11号

1989年10月発行

症例報告

Piebaldism

著者: 菊池新1 秋山真志1 早川和人1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1153 - P.1157

文献概要

 Piebaldismの1家系を経験し,このうち3名(28歳母親と5ヵ月男児,および15歳の従妹)につき精査した.母親は前頭部にwhite forelockを認めるのみだが,男児と母親の従妹はwhite forelockの他に両下肢にも脱色素斑を認めた.生検組織では,母親のwhite forelockでは表皮基底層に少量のメラニンを認め,DOPA反応弱陽性,電顕にて少数のメラノサイトが認められた.男児と従妹の下腿の脱色素斑ではメラニンは認められずDOPA反応陰性,電顕にてもメラノサイトを欠如していた.これらの所見より本症の白斑部にはメラノサイトが存在しない例と存在する例があることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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