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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻11号

1989年10月発行

症例報告

手掌に発生した表在拡大型悪性黒色腫の1例

著者: 木花いづみ1 石河晃1 生冨公明1 岸本宏志2

所属機関: 1川崎市立川崎病院皮膚科 2川崎市立川崎病院病理

ページ範囲:P.1163 - P.1166

文献概要

 36歳,男性の左拇指球部に発生した表在拡大型悪性黒色腫superficial spreading melanoma (SSM)の1例を報告した呈幼少時より褐色斑を認め,2〜3年前より刺激を加えていたところ,色調が黒色に変化するとともに,局面全体がわずかに盛り上がり,初診時,2×1.5cm,境界比較的明瞭な黒色局面を認めた.組織は典型的で,電顕的に類円形のプレメラノソームを多数認め,母斑細胞由来が示唆された.過去の報告例をみても,手掌に発生したSSMは,非常に稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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