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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻12号

1989年11月発行

原著

プリングル病の白色結合織母斑について

著者: 三砂範幸1 成沢寛1 幸田弘1

所属機関: 1佐賀医科大学内科学皮膚科教室

ページ範囲:P.1179 - P.1184

文献概要

 白色結合織母斑のみられたプリングル病の2例について報告した.症例1(49歳,男子)は,腰臀部に白色のshagreen patchがみられ,症例2(43歳,女子)は,躯幹・四肢に白色丘疹が播種状にみられた.これらの結合織母斑の脱色素斑は,組織学的,電顕的検索から,メラノサイトの数の減少に由来するもので,メラノサイトそのものの異常によるものではなく,結合織の形成異常に付随して生じたものと推測した.また,白色結合織母斑とプリングル病にみられる白斑との関連性についても考察し,両者は全く同一の機序によって生じたものと推論した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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