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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻12号

1989年11月発行

症例報告

糖尿病患者にみられたガス壊疽の1例

著者: 宮川淳子1 家本亥二郎1 加藤安彦1 鈴木彰2 蜂谷かつ子3 田口敦二3 中野政男4

所属機関: 1横浜市立市民病院皮膚科 2横浜市立市民病院内科 3横浜市立市民病院検査科 4中野皮膚科

ページ範囲:P.1223 - P.1226

文献概要

 66歳,男.10年前糖尿病を指摘されるも放置,初診の1カ月前,以前から右足底に存在したウオノメ様皮疹が化膿し,徐々に足背部まではれてくるようになった.初診時には右足関節部まで暗赤褐色に腫脹し,圧迫により握雪感をふれ,瘻孔より膿汁とともに泡沫状気体の排出が認められた.X線上足関節部にまで皮下ガス像がみられた.局所および血液培養にてBacteroides fragilisが検出され,non-clostridial gas gangreneと診断,治療は切開,洗浄,抗生剤,輸血,糖尿病のコントロールがついた後,下腿中央部で切断術施行.糖尿病患者の下肢に生じたnon-clostridial gas gangreneについて若干の文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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