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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻12号

1989年11月発行

文献概要

症例報告

Giant Cell Tumor of Tendon Sheathの1例

著者: 峯田昌典1 佐藤紀夫1 長尾貞紀1

所属機関: 1福島県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1241 - P.1244

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 51歳,女性の左第5指DIP関節付近に生じたgiant cell tumor of tendon sheathの1例を組織学的および電顕的特徴を中心にまとめて報告した.外傷の既往はなく,初診1年前より出現した弾性硬の皮下腫瘤で,表面皮膚はやや褐色調を呈し,自覚症状はない.組織学的所見では,実質は,多核巨細胞をはじめとし組織球様細胞,線維芽細胞様細胞,筋線維芽細胞様細胞よりなり,ヘモジデリンの沈着もみられた.間質は膠原線維結合織よりなり,硝子様変化もところによりみられた.電顕像では,種々の構成細胞の同定には至らないが,巨細胞は細胞質に特徴的な構造を呈していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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