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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻13号

1989年12月発行

原著

DDS症候群の免疫学的検討

著者: 斎藤すみ1 宮本秀明1 金秀澤2 池澤善郎2 中嶋弘2

所属機関: 1平塚共済病院皮膚科 2横浜市立大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1267 - P.1271

文献概要

 44歳,女.壊疽性膿皮症にてDDS 100mg内服を開始したところ,投与25日後より発熱,5週間後より全身に皮疹,黄疸が出現した.当院内科入院時には,肝脾腫,頸部リンパ節腫脹も認められた.一般検査にて白血球増多,異型リンパ球増多,溶血性貧血,肝機能異常あり,自験例をDDS症候群と診断し,プレドニン30mg内服投与したところ,皮疹,全身症状,検査値ともに軽快した.DDSのLSTは陽性.DDSのパッチテストは陰性.DDSの皮内テスト(0.5%,0.05%)は,6時間後,24時間後とも陽性.ABC法にて組織浸潤細胞のマーカー検索を行ったところ,Leu 2a+,Leu 4+,HLA-DR+,HLA-DQ+,T細胞の優位な浸潤が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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