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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻13号

1989年12月発行

今月の症例

特異な臨床像を呈したVerruciform Xanthomaの1例

著者: 天野佳子1 桜岡浩一1 西川武二1 荒木由紀夫2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室 2警友総合病院皮膚科

ページ範囲:P.1292 - P.1297

文献概要

 27歳男性の陰嚢および陰茎に列序性に多発したverruciform xanthoma (以下V.X.)について報告した.結節は常色〜橙赤色,表面疣状で大型のものはカリフラワー状を呈す.組織学的には,不全角化を伴う角質増殖,乳頭腫症をみとめ,真皮乳頭層には脂肪染色陽性の泡沫細胞の浸潤がみられる.個々の結節の特徴並びに組織像は共にV.X.に一致するものであったが,幼児期より存在する点,全体の臨床像はこれまでの報告例とは異なる.自験例はV.X.の発生病理を考える上で,貴重な症例と考えられ,若干の考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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