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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻13号

1989年12月発行

文献概要

症例報告

Nocardia brasiliensisによる小児の皮膚ノカルジア症の1例

著者: 白木晴子1 三田哲郎1 安江厚子1

所属機関: 1聖霊病院皮膚科

ページ範囲:P.1333 - P.1336

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 症例は6歳男児で,右膝蓋の外傷部に皮下膿瘍が生じ,抗生剤(CCL)の投与にもかかわらず,発熱と領域リンパ節の腫脹を生じた.膿培養にてノカルジアが検出され,臨床症状より皮膚リンパ型ノカルジア症と診断された.原因菌は,生理学的性状の検索結果より,N. brasiliensisと同定された.ST合剤(1.5錠/day)とミノマイシン(40mg/day)の投与に変更し,約1カ月で治癒した.小児のN. brasiliensisによる皮膚ノカルジア症につき,1988年までの本邦報告例をまとめ考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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