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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

症例報告

指のBowen病の2例—乳頭腫ウイルス抗原陽性例と外陰部Bowenoid Papulosis様病変併発例

著者: 鈴木秀明1 森嶋隆文1 花輪滋1 兼松秀一1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.121 - P.125

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 比較的稀と思われる指発症のBowen病の73歳,男例(症例1)と35歳,男例(症例2)を報告した.症例1で注目すべきことは,免疫組織化学的に顆粒層の空胞化細胞の核に一致して乳頭腫ウイルス抗原が陽性であったことと胃癌を合併していたことである.症例2で興味あることは,免疫組織化学的に乳頭腫ウイルス抗原は陰性であったが,外陰部にbowenoid papulosis様病変が合併していたことである.以上の2症例の経験から,指のBowen病の発症にヒト乳頭腫ウイルスの関与が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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