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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻2号

1989年02月発行

文献概要

症例報告

限局性多発性神経線維腫—自験5例と本邦例の集計

著者: 川島淳子1 秋山真志1 増田光喜1 仲弥1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.127 - P.132

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 限局性多発性神経線維腫の5例を報告した.第1例は39歳女,10年来左上肢に大豆大までの小結節が20数個多発.第2例は53歳男,5年来背部に半米粒大から大豆大までの小結節が10個多発.第3例は26歳男,3年来左前腕に米粒大から小豆大までの小結節が7個多発.第4例は51歳男,10年来右上腕に小豆大までの小結節が6個多発.第5例は53歳女,20年来右前腕に小指頭大までの小結節が6個多発.5例とも自覚症状を欠き,他にレックリングハウゼン病の症候は認めなかった.これらの腫瘤は組織学的に神経線維腫であった.以上の5例を含めた本邦例30例につき若干の文献的考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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