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症例報告
Blastomycosis-like Pyodermaの1例
著者: 川岸郁朗1
所属機関: 1川岸皮膚科医院
ページ範囲:P.185 - P.188
文献購入ページに移動 33歳,女性.初診の7カ月前から,両下肢に毛嚢炎様小丘疹が出現し,しだいに遠心性に拡大し,暗紅色浮腫状隆起性局面となり,中心部が治癒して周辺堤防状を呈し,小膿疱,表皮乳嘴状増殖を伴う.組織像では,偽癌性表皮増殖と好中球主体の表皮内,表皮下の膿瘍を認める.黄色ブドウ状球菌を培養同定し,合成ペニシリン内服約4カ月で略治した.自験例をblastomycosis-like pyodermaと診断し,慢性乳嘴状潰瘍性膿皮症の乳嘴腫状型と同症と考えた.
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