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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻3号

1989年03月発行

症例報告

広範に発生した皮下型サルコイドーシスの1例—糖尿病との関係について

著者: 寺木祐一1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立清水総合病院皮膚科

ページ範囲:P.259 - P.262

文献概要

 糖尿病の既往を有する53歳女性で,四肢伸側に広範に生じた皮下型サルコイドーシスの1例を報告した.自験例のごとく四肢に索状,板状,地図状といった形をとり,広範に発生した例の報告は自験例も含め8例あり,糖尿病の有無の記載がある5例のうち4例に糖尿病が合併している.このようなタイプの皮下型サルコイドーシスと糖尿病との関係を,汎発型環状肉芽腫と糖尿病との関係の類似性にも着目し,皮下型サルコイドの皮疹を広範に発生せしめた因子として糖尿病が強く考えられ,おそらくmicroangiopathyが何らかの役割を果たしているのではないかと推察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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