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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻3号

1989年03月発行

症例報告

両側腋窩Paget病

著者: 大草康弘12 長島正治2

所属機関: 1東京都国民健康保険団体連合会福生病院皮膚科 2杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.281 - P.284

文献概要

 85歳,男性の両側腋窩Paget病の1例を報告した.左腋窩では周囲に色素沈着を伴う紅斑性局面内に糜爛が,右腋窩では淡い紅斑と色素脱失がそれぞれ認められた.組織学的にはいずれにもPaget細胞が確認され,それらはCEA染色,レクチンDBA,LFA染色で陽性反応を示した.電顕的には分泌型と非分泌型の両細胞が混在して認められた.腋窩Paget病の内外報告例を総括するとともに,片側腋窩Paget病では他側の病変に十分留意し積極的な生検を施行すべきことを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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