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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻4号

1989年04月発行

症例報告

メタゾラミドによるToxic Epidermal Necrolysisの1例

著者: 田中勝1 渡辺匡子1 山崎雄一郎1 籏野倫1

所属機関: 1国立東京第二病院皮膚科

ページ範囲:P.327 - P.330

文献概要

 炭酸脱水素酵素阻害剤であるメタゾラミド(ネプタザン®)によると考えられた64歳女性のtoxic epidermal necrolysisの1例を報告し,既報告例と比較検討した.メタゾラミドはtoxic epidermal necrolysisを生じる頻度の高い薬剤と思われた.この疾患の治療には,従来ステロイドが必須とされていたが,諸外国の近年の報告をみると,使用すべきでないとする報告が多い.しかし,自験例のような亜急性の経過や,その病因としての遅延型過敏症を考慮するとやはり有用ではないかと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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