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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻5号

1989年05月発行

症例報告

CUSA(キューサ)で効果的に切除できた海綿状血管腫の1例

著者: 浦田裕次1 野田徳朗1 鷲見烈1 柳原誠1 森俊二1

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.491 - P.495

文献概要

 CUSAはチタニウム製のチップが23KHzで振動し,そのチップに接する軟部組織を血管・神経を除き,選択的に破壊・吸引する機能を有する新しい手術機器である.他の外科領域では,すでに積極的に利用され,その有用性は高く評価されている.今回,我々は6歳男子の右肘関節尺側の海綿状血管腫の切除に当たり,出血の予防,尺骨神経の温存を目的としてCUSAを使用した.その結果,CUSAはその機能・安全性が予想以上に優れていることが痛感された.また切除標本の病理組織を検討し,CUSAは周辺の組織にはほとんど損傷を与えないことが確認された.著者らは,CUSAの歴史,構造,性能,利点・欠点,使用方法を紹介するとともに,術中の詳細な経過を含めて,症例を供覧し,若干の考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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