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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻6号

1989年05月発行

特集 臨床皮膚科—最近のトピックス

Clinical Dermatology 1989 I最近話題の疾患とその病態

我が国におけるAIDS患者の皮膚症状

著者: 赤城久美子1 清野和子1 北郷修1 根岸昌功2 増田剛太2 前田義治3

所属機関: 1東京都立駒込病院皮膚科 2東京都立駒込病院感染症科 3東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.511 - P.516

文献概要

 1989年2月現在の東京都立駒込病院AIDS症例19例と皮膚科領域での本邦報告例5例を検討し,我が国におけるAIDS患者の皮膚症状についてまとめた.Kaposi肉腫は5例であるが,うち2例は白人であり,日本人症例の発生率は15%である.皮膚病変はカンジダ症とヘルペス感染症が最も多く,対症療法が有効であるが,繰り返し出没して完治は難しい.実地診療の場では,日和見感染症の治療のさいの薬診が最も問題となる.その他脂漏性皮膚炎,尋常性乾癬,?瘡様毛嚢炎などがみられた.さらに日本ではまだ報告のない疾患(口腔毛状白板症など)も文献的に考察し,追加した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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