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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス Clinical Dermatology 1989 I最近話題の疾患とその病態
Lichenoid tissue reactionと皮膚疾患
著者: 塩原哲夫1
所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.533 - P.537
文献購入ページに移動 Lichenoid tissue reaction (LTR)を呈する皮膚疾患の発症機序に関し,病変部皮膚の免疫組織化学的所見および我々の作成した動物モデルに基づいて考察を加えた.LTRはT細胞の表皮基底層へのautoimmune attackにより,表皮ケラチノサイトがapoptosisに陥ることにより生ずる一連の組織変化と考えられる.しかしながらT細胞のattackの強さ,慢性度,それに対する表皮ケラチノサイトの反応の違いにより,扁平苔癬から,多形紅斑,エリテマトーデスに至る種々の組織所見を呈するものと思われる.
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