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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻6号

1989年05月発行

文献概要

特集 臨床皮膚科—最近のトピックス Clinical Dermatology 1989 I最近話題の疾患とその病態

日本紅斑熱

著者: 重見文雄1 荒瀬誠治1 榊哲彦1 久保艶尚1 馬原文彦2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2馬原医院

ページ範囲:P.552 - P.556

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 1988年,徳島県阿南市で発症した日本紅斑熱の2症例を報告し,本症の概要を記した.症例1は66歳,男.9月2日発症,5病日発熱,頭痛と発疹により入院,右側腹部に刺し口を認めた.症例2は77歳,女.8月31日発症,3病日頭痛,倦怠感を主訴に受診,発熱,発疹もあり,左上腕外側に刺し口を有していた.症例1,2ともミノマイシン200mg/日の投与により軽快した.患者回復期血清のIP法による抗紅斑熱群リケッチア(片山株)抗体価は症例1が1:2560(18病日),症例2は1:1280(17病日)であった.Weil-Felix反応はOX2に対し症例1が1:40(25病日),症例2は1:80(20病日)で,OX19,OXKはいずれも陰性を呈した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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