icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻6号

1989年05月発行

特集 臨床皮膚科—最近のトピックス

Clinical Dermatology 1989 II新しい検査法と治療法

5-S-CDによる悪性黒色腫の診断

著者: 森嶋隆文1 柴田明彦1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.593 - P.597

文献概要

 メラニン代謝の主要中間代謝産物である5-S-CDの組織化学的証明や生化学的検索による,我々が開発した悪性黒色腫の新しい診断法について記載した.興味のある知見は,①病巣割面からのスタンプ蛍光法は黒色腫の術中診断法として,病巣表面からの本法は黒色腫の術前診断法として有用であること,②病巣中5-S-CDの測定は,ときに診断が困難な黒色腫の確定診断に有用であること,③尿中5-S-CDの経時的測定は黒色腫の病勢を知る上の有用な腫瘍マーカーであること,④胸・腹水中の5-S-CDの測定は黒色腫の胸・腹膜への転移を知る上のマーカーになり得ること,⑤穿刺吸引蛍光法が黒色腫早期病変の術前診断法に有用である可能性が示唆されたことなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら