icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻7号

1989年06月発行

文献概要

症例報告

Infantile Myofibromatosis(単発型)と考えられる1例

著者: 川口とし子1 石井則久1 菅千束1 中嶋弘1 西條正城2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2横浜市立大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.717 - P.720

文献購入ページに移動
 13歳,女.Infantile myofibromatosis(IM)と考えられる症例を報告した.Hemangiopericytoma(HP)様の組織が中央に存在し,それをとり囲んでdermatofibrosarcoma protuberans(DFSP)様の組織が存在する,という特微的な組織学的所見は,IMのそれとよく一致した.IMの腫瘍細胞の本体はmyofibroblastとされているが,本症例の電顕所見では,むしろfibroblastに近いと思われた.Smooth muscle cell,myofibroblast,fibroblast,histiocyteなど間葉系細胞の未分化性を示唆する興味深い症例と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?