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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科43巻8号

1989年07月発行

文献概要

原著

南アフリカ紅斑熱群リケッチア症—本邦第1例

著者: 石井則久1 小松平1 石井晴美1 中嶋弘1 須藤恒久2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2秋田大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.801 - P.804

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 45歳,男.1988年2月7〜9日南アフリカ,キンバリーに滞在.2月18日有痛性の左鼠径部リンパ節腫脹に気付く.数日後,高熱と全身多発性紅斑性丘疹ないし小水疱出現.初診時(2月24日),左臀部に黒色の刺し口が存在していた.ミノサイクリン投与にて24時間後に解熱し,臨床症状軽快.血清学的に恙虫病に対する抗体価は陰性,Weil—Felix反応も陰性であった.紅斑熱群リケッチアに対する抗体価は上昇を示した.臨床経過,旅行歴,血清学的検査より,本症例は南アフリカにおいて感染し,帰国後に発病した本邦初の南アフリカ紅斑熱群リケッチア症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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